台湾同胞に告げる書

  「台湾同胞に告げる書」は文化大革命が終息して間もない1979年1月1日に発表された重要な文献であり、その後の中華人民政府の対台湾政策の原則を規定したものです。当時の台湾海峡は文字通りの軍事的な対峙状態にあり、あらゆる意味で両岸の交流など考えられない状態でした。歴史的に見て、声明発表後の両岸関係は、ほぼこの声明のシナリオどおりに開放されていったといえます。この声明は、台湾問題におけるすべての要因を予測できているわけではなく、ここで考慮外であった要因が両岸関係における新しい問題に発展して、今日の台湾問題を形成しています。そういう意味では、この声明の歴史的な限界と考えることができるのでしょうが、当時の両岸関係の基本的な問題を解決し新しい地平を切り開いたという意味に解釈することもでき、その意味でこの声明の果たした歴史的な役割を過小評価してはならないと考えます。

2005年4月3日 猛獣文士


告台湾同胞書(原文)
台湾同胞に告げる書(猛獣文士翻訳)
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