武器を敵に渡すな |
−善隣会館放棄について− |
「絶対多数派であるにもかかわらず事務所を移したのは、妨害者たちの執拗な喰い下がりをうちやぶるためであります」と声明し、君たち現執行部が日中(正統)本部事務局を"みよしビル"に移転してから、すでに三ヶ月がすぎた。当時のこの行動は深刻な総括をおこない、貴重な教訓をひきだすべき重大な問題を含んでいる。
君たちは、この問題について、どのように総括し、どのような教訓をひきだしたのか。
私たちはこの問題の総括にあたって、次の諸点を指摘し現執行部の徹底した真の自己批判を要求する。
一、移転がかりに戦術的に妥当だとしても、なぜ、文化資材等の貴重な友好運動の武器を放棄したのか。中国の第三次国内戦争の時期に、毛沢東主席は、戦術的に一時延安を蒋介石国民党の手に渡したことがあったが、貴重な文化財はかくすか、一緒に撤収するかして、敵には絶対に渡さなかった。大阪府連は妨害者の執拗な攻撃をうちやぶって、会員の武器財産を守って移転したではないか。
君たちだけが、なぜ、そうできなかったのか。
一、君たちが放棄しかえりみられない文化資材は、中国七億人民からわが国一億人民におくられたものであり、日中友好をねがう両国人民の貴重な共同の財産である。それを、こともあろうに日中友好の新たな妨害勢力−日本共産党指導部の支配下にあるニセ日中友好協会が、日中友好を破壊する武器として使っているのだ。
君たちは座視していて、日中八億人民に顔向けができるとでも思っているのか。
一、君たちが放棄した会館が、日中友好の妨害者に占拠され、さまざまな悪事をかさねるかれらの拠点となっている。在日華僑青年は、同会館をとりもどすために立上がっている。君たちは何をしているのか。大胆に会員と人民大衆に訴え、奪還闘争の先頭になぜ立てないのか、それは、君たちが妨害者の力を恐れ、正統会員と人民大衆の力に信頼を寄せていないからだ。君たちは他人に迫られてから出なく、自分ですすんで、このような思想にきっぱりと造反し、指導部としてのたたかう姿勢を早急に確立すべきである。
(「造反団ニュース」一号−一九六七年二月一日発行)
(「中国研究」一九七七年3・4月合併号(80号))