ここで紹介する資料は、この事件(一九六七年3月2日の善隣学生会館事件)の研究を進める上では、画期的な文献であるといえます。すでにこのサイトで紹介してる華僑学生側のほとんどすべての文献で、事件の事実関係について多かれ少なかれここで紹介する文献の内容に基づいているといって誤りではないでしょう。また、華僑学生側の資料で取り上げられている生々しい現場写真も、この文献で提供されたものであるようです。このような基本的な文献が、東京華僑総会にも保存されていなかったということをどう考えればいいのでしょうか。事件後の、日本の華僑たちがたどった日々がいかに激しいものであったのかを示しているのでしょうか。

 このような貴重な文献を提供してくださった元日中学院副院長の江尻健二さんに、とにかく深い感謝の意を表さないわけには行きません。

 この文献について、私の感想を書いておきたいのですが、これは自分を中立的な立場におこうという人為的な心構えに対して、大変危険な資料であるというのが率直な印象です。たとえば、写真の中に出ている多くの顔なじみの旧友?や先輩たちを見ると、自己を事件の外において観察するという立場を維持できなくなりそうな気がします。

 このパンフレットは、少々ぎこちない幼さの残る、まじめな情熱によって一生懸命作成されているように見えます。これを作成した若いスタッフたちは、そのとき、自分たちが対決しようとしていた相手どんなに巨大で、問題がどんなに複雑であるかを予想すらしていなかったのではないでしょうか。

2002年11月12日 猛獣文士


日共修正主義グループの
華僑青年学生に対する
襲撃事件の真相


 日本の、親米独占資本と軍国主義軍閥をのぞく広範な人民はすべてわれわれのほんとうの友人です。あなた方も、中国人民があなた方のほんとうの友人であることをお感じになるでしょう。友人にはほんものとニセものがありますが、誰がほんとうの友人であり、誰がニセの友人であるかは、実践をつうじてはっきり見分けることができます。

 写真

 本文

善隣学生会館
中国留日学生後楽寮自治会


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