どちらが加害者でどちらが被害者か!
上の写真(共同カメラマン撮影)で一目瞭然である。ヘルメット集団が日共暴力団で、手前の素手の青年たちが中国人学生と正統本部会員。

この残虐なテロ行為を断じて許すな
日共幹部が直接指導
正統本部会員も多数重軽傷

 二月二十八日らい、東京・文京区の善隣学生会館で日本共産党中央指導部の指揮の下に多数の日共党員と日共支配下の民主青年同盟員(民青)が、会館に居住する中国人学生に暴行を加え、重傷七人を含む二十余人の負傷者をだした。三月一日には反中国暴力団と化した日共および民青同盟は五百人以上を動員し、深夜三時までも会館をとりまき気勢をあげた。同二日、午前六時半には約七十人の一団が守衛の制止もきかず、突然、会館の玄関から乱入し、四人の中国人学生を袋だたきにし、うち二人に頭部裂傷、右眼部挫創打撲傷の重傷を負わせた。午前十時ごろには、暴徒の数は四百人を超え、建物の一角にあるニセ「日中友好協会」の事務所の窓から内部に人を送りこみ、午後一時半ごろ、内外呼応して「突撃」してきた。手に棍棒をもちヘルメットをかぶった暴力団にたいし、中国人学生と応援にかけつけた日本人は、素手のまま堂々と一歩も引かず自衛した。中国人学生と一部の応援日本人はこのなかで新たに重傷5人を含む二十数人の負傷者をだした。

 この暴力行為を直接指導したものは日共中央指導部である。現場に姿をみせただけでも、内野竹千代、高原晋一、金子満広、参議院議員岩間正男、衆議院議員松本善明、その他、青柳盛雄、梅津四郎、大沢三郎などの中央幹部が指揮にあたっていた。

 なお指摘しなければならないことは、この暴力団行為にたいし警察が終始、表面では公正をよそおいながら実際はあいまいな措置しかとらず、日共のこの暴力行為を許していたことである。いま、日本のもっとも反動的な勢力と日共はあい相応して日中友好を破壊しているといわなければならない。

 現在、会館のなかには、警察機動隊がはいって、正面衝突を一応おさえているが、日共中央指導部は、ニセ「日中友好協会」事務所の中に多数の暴徒をおくりこみ「スキあらば」という態度をとりつづけている。

 中国人学生と日中友好を願う日本人たちは、暴徒がなにをしようとも、決してひるむことなし闘いつづける決意を固めている。

(日本と中国1967年3月13日第1面)

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