[世論]
(1)全国世論調査、パリ協定に期待(1/3) ***
「環境と未来技術」に関する全国面接世論調査で、地球温暖化対策の新しい枠組み「パリ協定」に「期待する」との回答が66%と高い割合を占めた。異常気象による災害が相次ぎ、温暖化への危機感が増加したことが背景にあると見られる。日本はパリ協定の目標にあわせ、2030年に温室効果ガスを13年比で26%削減すると国際的に約束している。
日本が優先すべき温室効果ガスの削減策は「風力や太陽光などの再生可能エネルギーの拡大」が最多で60%、「原子力発電の活用」は8%で「省エネの強化」や「電気自動車の普及」より少なかった。パリ協定の達成のためにも、家庭でも大幅な削減の対策をとらなければならず、照明を省エネの発光ダイオード(LED)にすることが求められるが、「すでに達成した」、「可能だ」との前向きな回答が58%に達した。
環境問題のうち深刻と思うもの(二つまで回答)は、「異常気象や海面上昇」が最多の61%、温暖化で心配することは「台風や豪雨などの災害」が63%、次は「農作物の不作」が17%だった(参考文献:信濃毎日新聞)。