[アメリカ経済]

「米主要企業、2期連続増益」(2/10) ***

情報大手トムソン・ロイターの推計によると、米主要企業の2016年10〜12月期の純利益が前年同期比8.3%増と、2四半期連続増える見通しとなった。米大統領選を制したトランプ氏の政策への期待から市場で取引が活発化し、金融業の業績が改善したことが寄与した。トランプ氏の政策への期待から市場で取引が活発化し、金融業の業績が改善したことが寄与した。好決算は株価を押し上げる原動力となった。反面、持続性には不透明感が漂う。

[米主要企業の純利益の増減率](前年同期比)
10〜12月期 8.3%
7〜9月期 4.3%
4〜6月期 −2.1%
1〜3月期 −5.0%

業種別では金融業の好調が目立った。ゴールドマン・サックスの純利益は約3.1倍となり、モルガン・スタンレーは約83%増、バンク・オブ・アメリカは約43%増と大きく伸びた。金融商品の売買仲介ビジネスの好調が貢献した。 IT業界も底堅い。フェイスブックは、広告収入の好調から約2.3倍の35億3800万ドルと四半期としては最高だった。アマゾン・コムは、インターネット上でデータを管理するクラウド事業がけん引し、55%増えた。

トランプ大統領は、財政出動に前向きな一方、世界貿易の縮小につながりかねない環太平洋連携協定(TPP)からの離脱など米企業に悪影響を及ぼす恐れがある措置を実行に移し始めている。一本調子の好業績が今後も続くと見るのは総計だ(参考文献:信濃毎日新聞)。