[株式市場]

(1)株安、日本企業に暗雲(8/25)***

中国経済の失速を懸念する世界的な株安で、好調な日本企業の業績に暗雲が垂れ込めている。同時に進行する円高ドル安が海外で稼ぐ大手企業の体力を奪うとの見方もあり、関係者の間に警戒感がもたれている。

株価急落に伴う市場の不安が、安全資産とされる円買いを促し、海外市場では一時 116円前半まで急騰した。円高は輸出を抑制するため、大手企業は神経をとがらす。小売や旅行業界は急増する訪日客の消費で潤ってきたが、円高により観光客が伸び悩むのではないかとの観測も出始めた。

2015年4〜6月期の上場企業全体の業績は大幅な増益となった。原油安は日本経済にプラスと見られるが、世界的株安、円高ドル安で、企業は業績予想を控えめにしており、先行き不透明感が強い(参考文献:信濃毎日新聞)。