[雇用情勢]

(1)民間給与、3年ぶり上昇(9/27) ***

民間企業で働く会社員やパート従業員が2013年の1年間に受け取った給与の平均は、前年比5万6千円増の413万6千円で、3年ぶりに上昇に転じたことが、国税庁の実態統計調査で分かった。平均給与はピークだった97年の467万円に比べ約53万円少ないが、有識者からはアベノミクスによる景気の回復基調が反映されたとの見方が出ている。

一方で、正規雇用者の平均給与は前年比1.2%増の473万円だったのに対し、非正規雇用者は0.1%減の168万円で、開きは前年より5万円拡大した。非正規雇用者は数が増えたが、労働時間や時間当たりの労働単価に大きな変化はなく、給与の上昇にはつながらなかったことが背景にある。

1年を通じて勤務した給与所得者の総数は前年比2.0%増の4645万人、うち女性は同3.4%増の1891万9千人で、いずれも過去最高となった。給与所得者が源泉徴収で納めた所得税額は、前年より13.6%増えて8兆2907億円だった(参考文献:信濃毎日新聞)。