[対外資産]

(1)日本の対外純資産過去最高に(5/28) **

財務省によると、2013年末に日本政府や企業、個人投資家が海外に保有する資産から負債を差し引いた対外純資産は、前年比9.7%増の325兆70億円となった。前年に続いて過去最高を更新した。円安が進み、海外資産の円換算での評価額が膨らんだことが主因だ。日本は91年から23年連続で世界最大の債権国となった模様だ。

対外資産は20.4%増の797兆770億円で、5年連続で増加した。13年末の円相場が対ドルで12年末に比べ2割余り円安となったことが影響した。日本企業による外国企業への合併・買収などの直接投資が増えたことも寄与した。

海外から日本への投資を含めた対外負債も29.1%増の472兆700億円と4年連続で増えた。外国人投資家が保有する日本株の値上がりが影響した。

国際通貨基金(IMF)の統計によると、主要国の13年末の対外純資産は、2位の中国が207兆6101億円、3位のドイツが192兆2121億円だった(参考文献:信濃毎日新聞)。

[対外純資産](2013年末)
1位 日本 325兆70億円
2位 中国 207兆6101億円
3位 ドイツ 192兆2121億円