[物価]

(1)家計の物価4%上昇か(3/29) ***

消費税増税前の駆け込み需要をあてこんだ小売り各社の商戦は、最後の週末を迎えた。増税後の家計が直面する物価の上昇率は、円安に伴う輸入品やエネルギー価格の値上げに増税分が上乗せされ、4%程度に達する見通しだ。

今年の春闘の賃上げ率は、大手企業を中心に13年ぶりに2%を超えると見られているが、物価脳上昇率には及ばず家計は苦しくなる。

増税前の消費は、2月まで好調に推移した。経済産業省によると、2月の販売額は前年同月比で百貨店が2.5%、スーパーが2.3%増加した。また、2月の家計調査では、1世帯あたりの消費支出(2人以上世帯)は冷蔵庫、掃除機、ベッドがいずれも前年の2倍に膨らんだ。トイレットペーパーが14.5%増、洗剤が10.0%増と買いだめが効く日用品の購入も増えた。そして、97年の消費税引き上げ時(3%から5%へ上昇)に比べ自動車の駆け込み需要が強かった(参考文献:信濃毎日新聞)。