[企業部門]
(1)4〜12月期、上場企業純利益2倍超(2/8) ***
東京証券取引所に上場している3月期決算企業の2013年4〜12月期決算発表が7日、終盤を迎えた。6日までに発表を終えた東証1部803社の純利益合計は、前年同期比2.1倍の13兆330億円で、過去最高だった07年同期を上回るペースだ。円安の追い風を受けた業績回復が、改めて確認された。
ただ、内需関連の一部業種では、円安が輸入原材料価格の上昇を招くなどして業績の重荷となり、明暗を分けた。
製造業の純利益の合計は前年同期比2.8倍の7兆7600億円となり、全体を牽引した。業種別では、円安で海外販売が伸びたため、自動車を含む輸送用機器は97.4%とほぼ2倍になった。
非製造業の伸び率は54.4%増で、製造業に比べ見劣りする。大手商社が好調であった卸売業は15.2%増だったが、輸入原材料の高騰を背景に、外食産業を含めた小売業が8.9%減となったほか、同じく燃料費が膨らんだ空運業も20.3%減と低調だった。
14年3月期の業績予想の純利益の合計は、前年実績の約2倍で好業績が続きそうだ。ただ、電気機器や化学、繊維製品などは、予想を下方修正する企業が目立ち、先行きには不透明さも漂う(参考文献:信濃毎日新聞)。