[為替レート]
(1)東京円一時105円台後半(9/6) ***
5日の東京外国為替市場の円相場は、米景気の景気回復や欧州中央銀行(ECB)の利下げを背景に円売りドル買いの動きが強まり、一時1ドル=105円71銭をつけた。これは、08年10月以来、5年11ヶ月ぶりの円安水準だ。
4日発表の米経済指標が好調だったことを材料に、米長期金利が上昇した。そのため、朝方から円を売ってドルを買う動きが優勢だった。ECBによる4日の利下げ決定を受け、ドルが対ユーロで買われたことも、円売りドル買いの流れを後押しした。
米国の景気先行き期待や、早期利上げ観測は根強い。ドル買いの地合いは強まっており、一段の円安となる可能性がある。
- [円安のメリット]
- @ 輸出企業の採算改善
- A 価格競争力向上による輸出数量の増加
- B 海外子会社からの配当の円換算額が増加
- [円安のデメリット]
- @ 原油などエネルギー価格上昇
- A 輸入製品の価格上昇による購買力の低下
- B 海外投資が割高に