[金融情勢]
(1)金融庁、地銀・第二地銀を一斉検査(4/26) **
金融庁がすべての地方銀行と第二地銀の計106行を対象に、一斉に検査を始めたことが分かった。将来の収益力をどう確保するかなどを検証する。金融庁は地銀に生き残りに向けた経営努力を求めており、再編を促す可能性もある。
金融庁は昨年9月、複数の金融機関に対し共通の経営課題を同時に検査する新たな手法を導入した。みずほ銀行の暴力団融資問題を受け、大手銀行3グループには昨年11月、法令順守体制を検証するための検査に入った。
地銀各行は地域活性化や収益力を強化する取り組みが遅れており、多くの銀行が経営手法の改善や抜本的な経営見直しを求められる可能性がある。
地銀関係者によると、金融庁は、
@ 地域経済活性化と収益拡大を両立する経営手法
A 反社会的勢力や資金洗浄への対応
B 内部監査
などに関し、各行に資料の提出を求めている。
金融庁は資料を精査した上で、取り組みが不十分だと判断した銀行には、本店や支店に立ち入り検査を実施する方針だ(参考文献:信濃毎日新聞)。