[企業部門]

(1)15年度、流通増益予想(4/11) ***

スーパーや百貨店、コンビニの流通大手の2015年2月期連結決算見通しが出揃い、増収増益が大半となった。今回の見通しでは、買い控えが年前半で一服すると多くの社が予想した。出店攻勢や品揃えの強化も収益を押し上げる要因となると見ている。ただ、足元の業績は落ち込んでおり、政府の経済対策が十分でなければ、消費の手控えが長引く可能性もある。

スーパーを軸にした小売り二大グループでは、イオンが売上高で国内小売業初の7兆円台(前年比9.5%増)を見込んだ。本業の儲けを示す営業利益も2桁増の2千億〜2千百億円(16.7〜22.55増)を見込んだ。セブン&アイ・ホールディングも売上高、営業利益ともに過去最高を見込む。

業績好調なコンビに各社は、出店を大幅に増やす。ローソンは売上高が4980億円(2.6%増)、営業利益は750億円(10.1%増)と予測した。玉塚最高執行責任者(CEO)は、増税の影響は最小限で乗り切れるとしている。ファミリーマートも売上高3863億円(11.8%増)、営業利益460億円(6.2%増)を見込んでいる(参考文献:信濃毎日新聞)。