[自動車産業]
(1)ドイツ自動車ショー、ドイツ勢量産EV続々(9/11) **
欧州最大級の自動車ショー、フランクフルト国際自動車ショーが10日、報道陣向けに公開された。ドイツの自動車メーカーが発売間近となった電気自動車(EV)の量産モデルを続々披露した。また、部品メーカーを中心に中国企業の出展も急増し、存在感を強めた。
フォルクスワーゲン(VW)は、小型車「アップ」(年内発売、約350万円))と「ゴルフ」(14年発売)のEVモデルを発表した。同社にとり、初の量産EVだ。BMWも初の量産EVのi3(13年11月発売)の試乗コースを設置した。また、VW傘下のポルシェがプラグイン・ハイブリッド(PHV)のスポーツ車「918スパイダー」の量産モデルを公開するなど、PHVで走行性能と燃費の両立を目指す動きも目立った。
ドイツ政府は、2020年までにEVなどのエコカーを100万台普及させる目標を立てているが、12年末の普及台数は7000台超にとどまっている。EV量産化では日産自動車など日本メーカーが先行し、ドイツ勢が後を追っている状況だ。
今回の同ショーでは、35カ国から1098社が出展した。中国メーカーは前回11年の13社から129社へと10倍に増加し、外国勢では最多を占めた。日本からは31社が参加した(参考文献:信濃毎日新聞)。