[企業部門]
(1)株主総会27日ピーク、競争力強化焦点に(6/19) **
3月期決算会社の株主総会が、27日にピークを迎える。巨額損失を抱える電機大手も目立ち、株主から競争力強化や企業価値向上を強く求める声が相次ぎそうだ。
三井造船と統合交渉を進めた川崎重工業は26日に総会を開催し、長谷川前社長らを解任した経緯について質問が集中するとみられる。三井造船は生き残りに向けた提携先探しが不可避となっており、質疑内容が注目される。
20日に「物言う株主」への対応が焦点となるのがソニーだ。米ヘッジファンドのサード・ポイントがソニー株の保有比率を引き上げるなど、経営改善に向け圧力を強化しているからだ。非上場の西武ホールディングスの総会は25日で、同社株を35%超保有する米投資会社のサーベラスが取締役8人の追加選任を求める。21日のソフトバンクの総会は、米携帯電話大手スプリント・ネクステルの買収が支持されるかが焦点となっている。
13年3月期の連結純利益で巨額赤字に陥ったパナソニックとシャープの総会では、経営陣刷新や経営再建に関して株主の厳しい質問が出そうだ。
アベノミクスで円安株高が進み、業績回復が期待される中、企業は前向きな経営戦略で株主に報いる必要があり、企業の経営責任が強まっている(参考文献:信濃毎日新聞)。