[産業組織]
(1)41車種エアバッグ不具合(4/12) **
トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、ホンダ米国法人などの5社は、41車種の助手席用エアバッグに不具合があるとして、計約73万台のリコールを国土交通省に届けた。各社の集計では、全世界で少なくとも計約338万台がリコールの対象となる。
国交省によると、エアバッグはいずれも部品メーカーのタカタが製造した。膨張させるガス発生剤の充填方法などにミスがあり、事故で作動した場合、ガスの圧力が過剰に上昇してバッグの金属製容器が破裂し、破片が散乱したり、点火剤の火花が散ったりするほか、最悪の場合は出火する恐れがある。国内では、これまでにトヨタ車の事故が2件報告されている。
41車種は、00年8月〜04年3月に生産され、トヨタが20車種約30万8千台、日産が10車種約13万7千台、ホンダが7車種約27万5千台をリコールした。
海外販売分を含めると、トヨタが約173万台、ホンダが約113万台、日産約48万台などである。
部品の各車種・各社間の共通化が、大規模なリコールを招く背景にあると考えられる。