[国際収支]

(1)11年度、貿易赤字最大4.4兆円(4/19) ***

財務省によると、2011年度の輸出額から輸入額を引いた貿易収支は、4兆4101億円の赤字だった。赤字額は、第2時石油危機に見舞われた79年度の3兆1278億円を上回り、過去最大だ。年度ベースの貿易赤字は、リーマン・ショックの08年度以来3年ぶりだ。東日本大震災後、輸出の回復が遅れ、原子力発電に代わる火力発電燃料の輸入が激増したためだ。

輸出は、前年度比3.7%減の65兆2819億円と2年ぶりに減少した。震災で製造業の生産設備が打撃を受けたことや、円高や原発事故による電力不足、世界景気の減速、タイの洪水などの要因が重なった。

輸入は、11.6%増の69兆6920億円と、2年連続で増えた。特に、液化天然ガス(LNG)は52.2%増の5兆4021億円と過去最大に膨らんだ。需要増で輸入数量が増えたことや、価格も高騰したために輸入額を押し上げた。

地域別の貿易収支では、対中国が2兆3020億円の赤字と、前年度の4465億円の赤字から大幅に拡大した。対欧州の貿易黒字は、49.8%減の9194億円と過去最小で、対米国の貿易黒字も4.8%減の4兆3024億円だった(参考文献:読売新聞)。


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