[金融情勢]

(1)資金供給5兆円、日銀3日連続で(3/16) ***

日銀は、16日即日で5兆円の資金供給を実施すると発表した。14日に過去最高の15兆円、15日に8兆円を実施したのに続き、3日連続の供給となる。東日本巨大地震後の市場の安定に万全を期し、原発事故などもあり市場参加者の心理が悪化していることに対応した。日銀は、今後も必要に応じて供給を続けるという。

また、日銀は14日の金融政策決定会合で資産の買い取り枠を、5兆円から10兆円に拡大する追加の金融緩和を決めたことに伴い、CPや社債の新たな買い取り日程を発表した。CPはこれまで月1回、1千億円ずつ買い取ってきたが、今後は月2回、3千億円ずつ買い取るようにする。社債は、2ヶ月に1回、1千億円ずつの買い取りから、毎月1500億円ずつの買い取りに変更する。日銀は買い取りを積極的に進めることで、巨大地震後に悪化した社債やCPの発行環境の改善につなげ、景気下振れを防ぐことを狙う。