[財政]

(1)社会保障、08年度に最大の94兆円(11/14)***

年金、医療、介護などにかかった社会保障給付費が、08年度は前年度比2.9%増の94兆848億円になり、過去最高額を更新した。国民所得に占める割合は26.8%上昇し、リーマンショックで経済規模が縮小したため、同割合も過去最高となった。

[08年度社会保障]
年金 49兆5千億円 2.6%増
医療 29兆6117億円 2.3%増
福祉その他 14兆9千億円 5.1%増(雇用保険給付の増加)

[高齢者関係の給付費]
年金 48兆2千億円 2.9%増
医療 10兆4千億円 1.3%増
介護など 6兆7千億円 4.6%増

09年度も高齢化が続くため、同給付費の増加傾向は変わらない。相当な増税をしなければ社会保障費は賄いきれなくなる。収入の高い人に医療費をもっと自己負担してもらうなど、歳出の抑制が急務であろう。