3月第5週(3/23〜3/29)(最高3つの*)
メインテーマ: | 「アメリカ金融機関46兆円損失」 |
その他のテーマ: | 「公示地価2年連続上昇」 |
「2月の消費者物価上昇率1.0%上昇10年ぶり伸び率」 | |
「失業率3.9%に悪化」 |
(1)公示地価2年連続上昇(3/25) ***
国土交通省によると08年1月1日時点での公示地価は全国平均(全用途)で前年比1.7%上昇し2年連続で前年を上回った。根強いオフィス・住宅需要を背景に三大都市圏で大きく上昇し地方中核都市や大都市周辺にも波及した。ただ昨年後半からサブプライムローン問題などの影響が出て都心部では伸びが鈍った地点が広がっている。
公示地価は07年に全国平均で16年ぶりにプラスに転じた。08年は前年の0.4%の伸び率を上回り1.7%の伸びとなった。東京大阪名古屋の三大都市圏の平均で商業地が10.4%住宅地が4.3%上昇した。中でも東京都は伸びが高く商業地は15.8%上昇した。六本木ヒルズなどがある港区など都心の一等地では前年比3割以上地価が上がった地点がある。オフィスビルや商業地などの再開発に加えファンドによる資金が流入した。東京都は住宅地も9.1%伸び人口増を反映した。
しかし地方圏は商業地が1.4%下落し住宅地が1.8%下落とマイナスが続いた。前年より下落幅が縮まったが依然地方経済が厳しい環境にあることを反映した。
(1)2月の消費者物価上昇率1.0%上昇10年ぶり伸び率(3/28)***
総務省によると2月の全国消費者物価指数(CPI)は変動が激しい生鮮食品を除くベースで前年同月比1.0%上昇し98年3月以来およそ10年ぶりに1%台に乗せた。景気が踊り場にさしかかる中で食料品の値上がりが消費の不安材料になる。有効求人倍率など雇用を巡る指標も弱含んでおり先行きに不透明感がにじんでいる。
2月のCPIは5ヶ月連続の前年同月比プラスの伸びであった。景気が踊り場にさしかかり賃金が上がらない中で決していい物価上昇とはいえない。そしてエネルギーと食料の値上がりだけで物価をほぼ1%引き上げた。それを除いたCPIは前年同月比0.1%の低下でありデフレ圧力も依然残っている。
(1)失業率3.9%に悪化(3/28)**
総務省によると2月の全国消費者物価指数(CPI)は変動が激しい生鮮食品を除くベースで前年同月比1.0%上昇し98年3月以来およそ10年ぶりに1%台に乗せた。景気が踊り場にさしかかる中で食料品の値上がりが消費の不安材料になる。有効求人倍率など雇用を巡る指標も弱含んでおり先行きに不透明感がにじんでいる。
2月のCPIは5ヶ月連続の前年同月比プラスの伸びであった。景気が踊り場にさしかかり賃金が上がらない中で決していい物価上昇とはいえない。そしてエネルギーと食料の値上がりだけで物価をほぼ1%引き上げた。それを除いたCPIは前年同月比0.1%の低下でありデフレ圧力も依然残っている。
(1)アメリカ金融機関損失46兆円(3/27)***
アメリカの信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に端を発した金融資産の劣化でアメリカ金融機関の損失が4,600億ドル(46兆円)に膨らむとの試算をアメリカのゴールドマン・サックスがまとめた。商業用不動産融資や消費者ローンなどにも損失が広がるという。アメリカ金融機関が公表する損失の4倍近くに当たる金額で損失拡大はまだ続きそうだ。
ゴールドマンの集計ではこれまでアメリカ金融機関が決算で処理した損失は1,200億ドルで潜在損失の4分の1程度に過ぎず今後の決算で損失が拡大する可能性が高いという。