インフォーメーション・サービ93:2006年度対策 経済史・経済事情 連載第6回「我が国の直接投資」<


Y 我が国の直接投資

 直接投資は、投資する国の企業の国内収益力が上昇するほど、つまり親会社の業績が上向くほど、またその国の為替レートが上昇するほど、増加するといえる。

1 我が国の対外直接投資

(1) 99年度の対外直接投資は、約667億ドルと前年度比63.7%増であった。 これは、過去最高の89年に次ぐ高水準であった。製造業投資が前年度比200%以上の伸びを見せたためである。一方、非製造業投資は、金融・保険業が大きく落ち込んだため、前年度比14.1%減となった。

(2) 2000年度の対外直接投資は、485億8000万ドルと前年度比27.2% 減であった。前年の高い伸びの反動で、大きく減少した。特に、製造業投資が、IT関連分野等の大型投資が反動減となったため、前年度比72.4%減となったことが大きく影響した。

(3)2001年度の対外直接投資は、前年度比27.2%減の485億8000万ドルと前年に続き減少した。これは、内外の景気後退が響いており、86年以来の低水準であった。

(4)2002年度は、景気回復もあり、前年度比14.1%増の368億5,800万ドルとなった。2003年度は、金額はほぼ横ばいであったが、件数は3年連続で増加した。

(5)地域別では、2003年度は、第一位がEU,第2位がアメリカ、第3位がアジア向けであった。

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