インフォーメーション・サービス119「格差を示すのはこれだ」
ジニ係数 − 所得格差の指標
下の図は、ジニ係数を示すためのものである。正方形の横軸は、所得が低い世帯から高い世帯へと並べ、ある点までの世帯数を総世帯数で割った%を示している。縦軸は、横軸のある点までの世帯の累積所得を総所得で割った%が示されている。これを曲線で示したのが、ローレンツ曲線である。
対角線のa0とローレンツ曲線を囲む面積が斜線で示されている。そして、ジニ係数は、次式で示される。
ジニ係数=斜線部の面積/Δab0
このジニ係数は、ゼロ以上1以下の値をとる。所得分配が不均等であるほど、ジニ係数は高くなり、1に近づく。 図のローレンツ曲線が、対角線から離れ右へたわむほど、ジニ係数は高くなる。この場合、一部の高所得の世帯に所得が集中している状況である。
一方、対角線に近づくほど、ジニ係数は低くなる。この場合、比較的、所得分配が均等となっている状況である。
そして、所得がある一世帯にすべて集中している場合のローレンツ曲線は、ab0となり、ジニ係数は1である。一方、各世帯に完全に均等に所得が分配されている場合、ローレンツ曲線は対角線となり、ジニ係数はゼロとなる。